日本歴史地名大系 「庭瀬藩陣屋町」の解説 庭瀬藩陣屋町にわせはんじんやまち 岡山県:岡山市旧賀陽郡地区中田村庭瀬藩陣屋町[現在地名]岡山市庭瀬庭瀬藩陣屋の北、鴨方(かもがた)往来に沿って発達した町。延宝(一六七三―八一)末年と思われる陣屋絵図(写、岡山市立吉備公民館蔵)によると、陣屋の大手門をくぐって外濠を渡ると、東西に通る鴨方往来の両側に町屋が並ぶ。現在の本(ほん)町に相当する町筋に、米屋・干物屋・質屋・魚屋・旅宿屋・籠屋敷・町医者・絵かきなどが軒を並べ、中に侍屋敷二軒が混在するが、陣屋町であると同時に宿場町でもある様子をうかがわせる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報