ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「庾亮」の意味・わかりやすい解説
庾亮
ゆりょう
Yu Liang; Yü Liang
[没]咸康6(340).1.1.
中国,東晋 (→晋) の政治家。潁川 (えいせん。河南省) の人。字は元規。明帝の皇后の兄。容姿美しく談論をよくし,風格おごそかに,行動は礼節にかなっていた。会稽にいくとき琅邪 (ろうや) 王 (のちの元帝) に認められ,東晋中興後中書郎となり,太子 (のちの明帝) の侍講をつとめた。明帝没後は幼い成帝を助け,王導と交代で政権を担当,王導は寛和な方針であったが,彼は法によるきびしさでのぞんだ。陶侃 (とうかん) の没後都督六州諸軍事として武昌に鎮した。王導を退けようとして上奏したが許されず,また北伐をはかったが受入れられず,憤死した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報