(読み)ニ

デジタル大辞泉 「弐」の意味・読み・例文・類語

に【弐〔貳〕】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉) ジ(漢) [訓]すけ
「二」の大字。「弐万円」
二つに離れる。「弐心にしん・じしん

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精選版 日本国語大辞典 「弐」の意味・読み・例文・類語

に【弐】

  1. 〘 名詞 〙に(二)

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普及版 字通 「弐」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 6画

(旧字)貳
12画

[字音] ニ・ジ
[字訓] そえる・ふたつ・たがう

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
旧字は貳に作り、弍(じ)声。〔説文〕に、字を貝部六下に属し、「副なり。貝に從ひ、弍聲」とし、「弍は古二なり」という。貝は鼎の省形。鼎銘を刻することを則・劑(剤)といい、円鼎は則、方鼎を劑といい、盟誓・契約を約剤という。弍に従うのは、戈(か)(刀)を以て刻銘し、その副本を作る意、それで副弐・弐益の意となる。〔周礼、秋官、大司寇〕「大・司會び六官、皆其の貳を受けて之れをす」とは副本の意。〔周礼、天官、酒正〕に「大祭には三貳、中祭には再貳、小祭には壹貳」とは副弐の器をいう。金文の〔(ちようせいき)〕に、分数的な表示として「其の貳」「其の參」を用いる例がある。字は盟誓の副弐の意であるが、のち疑弐・違背の意となった。

[訓義]
1. そえる、ひかえ、副本、副次
2. ふたつ、ふたたび、ならぶ、かさねる、あいて。
3. うたがう、はなれる、かわる、わかれる。
4. たがう、うらぎる、そむく。

[古辞書の訓]
名義抄〕貳 フタココロ・カサヌ・カサナル・ソフ・ヲサム・ウタガフ・スグル・ハナル・ソヒモノ 〔立〕貳 カタヒ・ムケ・フタココロ・サカス

[語系]
貳・二njieiは同声。二は数詞、貳は副次の意。それで「並ぶ」「疑う」「離る」「違う」「負く」「益す」のような動詞用法となる。

[熟語]
弐過・弐宮弐虞・弐弐言・弐公・弐行弐猜・弐志弐辞・弐室・弐車弐乗・弐情弐心弐臣弐膳・弐端弐適弐偸・弐・弐味弐予弐慮弐令
[下接語]
違弐・介弐・乖弐・間弐・欺弐・疑弐・継弐・挈弐・差弐・再弐・猜弐・参弐・驂弐・端弐・弐・配弐・陪弐・伐弐・靡弐・不弐・負弐・副弐・無弐・離弐・立弐

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