引導を渡す(読み)インドウヲワタス

デジタル大辞泉 「引導を渡す」の意味・読み・例文・類語

引導いんどうわた・す

僧が死者引導2を授ける。
相手の命がなくなることをわからせる。あきらめるように最終的な宣告をする場合などにいう。「見込みのない歌手志望者に―・す」
[類語]説得説き伏せる説きつける口説く説伏する言い聞かせる言い含める因果を含める

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引導を渡す」の意味・読み・例文・類語

いんどう【引導】 を 渡(わた)

  1. 葬式に際し、導師の僧が死者がさとりを開くよう説ききかせる。転じて、相手に教えさとすような態度で言う。また、縁を切ること、相手の命がまもなくなくなることを宣告することなどにいう。
    1. [初出の実例]「武智十兵衛光秀が、此の世の引導渡してくれん、観念せよ」(出典:浄瑠璃・絵本太功記(1799)一〇日)

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