弘化谷古墳(読み)こうかだにこふん

日本歴史地名大系 「弘化谷古墳」の解説

弘化谷古墳
こうかだにこふん

[現在地名]広川町広川 弘化谷

八女古墳群のうちにある直径四〇メートル弱の円墳装飾古墳として著名で、国指定史跡。六世紀中頃の築造と考えられる。果樹園の造成中に発見されたが、その際内部主体の横穴式石室羨道と玄門の片方玄室の三分の一が破壊され、墳丘もその形状が変わるほど削平された。石室の特徴は奥壁に接して石屋形(平入りの横口式石棺)があることで、石室内部の全面に赤色顔料が地塗され、石屋形の正面石・両側石・上石のそれぞれの内面、および正面を向いた小口部分に彩色と線刻で装飾文が描かれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

国指定史跡ガイド 「弘化谷古墳」の解説

こうかだにこふん【弘化谷古墳】


⇒八女古墳群(やめこふんぐん)

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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