弘(読み)コウ

デジタル大辞泉 「弘」の意味・読み・例文・類語

こう【弘】[漢字項目]

[人名用漢字] [音]コウ(漢) グ(呉) [訓]ひろい ひろめる
〈コウ〉
1 スケール・度量が大きい。「弘毅こうき」
2 ひろめる。「弘報」
〈グ〉仏法が広く大きい。ひろめる。「弘通ぐずう・弘誓ぐぜい・弘法ぐほう」
[名のり]お・ひろ・ひろし・ひろむ・みつ
[難読]弘徽殿こきでん

ぐ【弘/紅】[漢字項目]

〈弘〉⇒こう
〈紅〉⇒こう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「弘」の読み・字形・画数・意味

弘
人名用漢字 5画

[字音] コウ・ク
[字訓] ひろい・おおきい

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
弓の握りのところに紐状のものをつけており、矢(やずりとう)のように巻き強めたものであろう。〔説文〕十二下に「弓聲なり」とし、字をム(し)声であるとするが、声が合わず、ムのようにみえる部分は弓の中把である。卜片に卜兆に対する辞(ちゆうじ)として「弘(おほ)いに吉なり」と附刻している例が多く、金文の〔毛公鼎〕に「皇天弘(おほ)いに厥(そ)のに(あ)く」とあり、古くから弘大の意に用いる。人の心意の上に移して、弘毅・弘達のように用いる。

[訓義]
1. 弓幹を巻き強める、ひきしぼる、ひろい、ひろめる。
2. おおきい、おおいに。
3. はなはだ。
4. 弓の声、弓なり。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕弘 ヒロシ・オホイナリ 〔立〕弘 ヒロム・オホイナリ

[声系]
〔説文〕に弘声として・・泓・強の四字を収める。は車軾の中把、強は弘に虫を加えた形であるが、虫はテグスの類を示すかと思われる。蠹虫(とちゆう)の意ならば、強の意を導きがたい。・泓は弘大の意をとる。

[語系]
弘hungは泓・宏・hongと声義近く、みな弘大の意がある。kungは肱の初文で、弓ひくときの張った肱を示す。それで弘・の声義に通ずるところがある。

[熟語]
弘懿▶・弘益▶・弘遠▶・弘雅▶・弘簡▶・弘毅▶・弘規▶・弘義▶・弘業▶・弘済▶・弘侈▶・弘肆▶・弘綽▶・弘潤▶・弘敝▶・弘深▶・弘盛▶・弘静▶・弘績▶・弘宣▶・弘大▶・弘暢▶・弘通▶・弘度▶・弘道▶・弘徳▶・弘博▶・弘覆▶・弘文▶・弘璧▶・弘弁▶・弘▶・弘務▶・弘茂▶・弘裕▶・弘宥▶・弘麗▶・弘烈▶・弘朗▶
[下接語]
弘・寛弘・含弘・広弘・深弘・精弘・宣弘・徳弘・豊弘

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世界大百科事典(旧版)内の弘の言及

【志賀島】より

…島は,おもに花コウ岩からなる南北に長い楕円形の山地(最高169m)で,西側緩斜面には畑,水田が開け,対馬海流による温暖な気候を利用してビワやイチゴなどの早期出荷も行う。半農半漁の志賀島,勝馬,弘(ひろ)の3集落がある。倭奴国王印(わのなのこくおういん)(金印)の出土地として有名で,海上守護神で朝鮮鐘(重要文化財)など文化財の多い志賀海(しかうみ)神社,元寇(げんこう)ゆかりの蒙古塚,火焰塚など史跡に富む。…

※「弘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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