強電(読み)きょうでん

精選版 日本国語大辞典 「強電」の意味・読み・例文・類語

きょう‐でん キャウ‥【強電】

〘名〙
① 産業用に使用される大電力、高電圧、大電流のこと。
※現代日本技術史概説(1956)〈星野芳郎〉六「電気機器工業(強電弱電とも)・自動車工業などに」
電気エネルギー伝送、および機械的エネルギーなどの他のエネルギーへの変換を扱う電気工学部門。⇔弱電

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「強電」の意味・読み・例文・類語

きょう‐でん〔キヤウ‐〕【強電】

産業用に使用される大電力・高電圧・大電流のこと。
電気エネルギーの伝送や、他のエネルギーへの変換などを対象とする電気工学部門の通称。⇔弱電
[類語]弱電

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「強電」の意味・わかりやすい解説

強電
きょうでん

電気工学の分野うち,エネルギーの伝達,変換に用いる電気機器が関係する分野をいう。弱電に対する語であるが,両者の間に明確な境界はつけにくい。一般に,比較的大きい電力を処理する電気工学の分野をさす。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の強電の言及

【重電機工業】より

機械工業のなかで発電機,電動機などの回転電気機械や,変圧器,整流器,開閉制御装置などの静止電気機械を開発・製造する産業。なお,重電機(重電)と電動機を使った家庭用電気機械(家電)を合わせて強電と呼び,電子機器を弱電と呼ぶこともある。
[日本における沿革]
 日本初の発電機は1883年に製造されたが,当時,重電技術は欧米が進んでいたため,発電機,電動機とも大半を輸入に頼らざるをえなかった。…

※「強電」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android