20世紀日本人名事典 「影山正治」の解説
影山 正治
カゲヤマ マサハル
- 生年
- 明治43(1910)年6月12日
- 没年
- 昭和54(1979)年5月25日
- 出生地
- 愛知県豊橋市
- 学歴〔年〕
- 国学院大哲学科中退
- 経歴
- 大学在学中の昭和8年、斎藤実首相ら重臣襲撃未遂の神兵隊事件に参画して入獄。以来一貫して反共、民族主義者として行動した。15年の7.5事件では主謀者となり、16年東条批判文書事件、19年古賀元帥仏式海軍葬阻止事件などを起こした。その間、11年に維新寮を開き14年大東塾に改めた。また日本主義文化同盟にも参加。19年応召、中国で終戦を迎え、21年復員。この間20年8月には大東塾の留守を預った父庄平と塾生13名が集団自決した。戦後は不二奉仕団、不二出版社、代々木農園を組織。29年大東塾を再建し、塾長に。35年の安保改定では岸首相に辞職勧告したり、紀元節復活、靖国法案成立に熱意を燃やしたが54年自決した。一方、15歳頃から作歌し、11年第一歌集「悲願集」を刊行。16年「ひながし」を創刊、21年にその後継誌として「不二」を創刊した。著書に「影山正治全集」(全32巻 大東塾出版部)、歌集「みたみわれ」「民草の祈り」「日本と共に」のほか、「歌道維新論」「日本民族派の運動」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報