精選版 日本国語大辞典 「影戯」の意味・読み・例文・類語 えい‐ぎ【影戯】 〘 名詞 〙 中国の影絵芝居。紙製の人形を操り、灯火に照らしてその影を紙の幕に映して見せる。転じて、一般の影絵芝居もいう。[初出の実例]「影戯はかげまわし也」(出典:随筆・塩尻(1698‐1733頃)一〇)[その他の文献]〔東京夢華録‐巻五〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「影戯」の意味・わかりやすい解説 影戯えいぎYing-xi 中国の影絵人形芝居。照像,唱影,懸影,驢皮影児,皮影戯など各地にいろいろな呼称がある。すでに前 221年の武帝にちなむ伝説に影絵人形のことがみえる。人形は牛,水牛,羊などの皮に着色して人や動物の形につくる。棒につけてあやつり,せりふや音楽に合せて紙のスクリーンに投影する。物語は『西遊記』『三国志』など。人形の頭は自由に差替えられ,一つの芝居を演じるには 100種の頭部が必要とされる。北京の皮人形は,ろばや羊などの薄い皮でつくられ小刀で切り絵のように精巧な彫刻がほどこされるので,影絵もより美しい。音楽は太鼓,胡弓,鉦などで編成される。人形遣い2人と囃子方3人で一座をなし,常打小屋をもたない。座席はスクリーン前の茶座とそのまわりの散座から成り,観客は茶をのみながら眺め,また耳で楽しむ。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by