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従属理論 じゅうぞくりろんdependency theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

従属理論
じゅうぞくりろん
dependency theory

1960年代にラテンアメリカで提唱された経済開発・戦略理論。資本主義社会には「中心」として支配する立場と,「周辺」として従属的地位に置かれる立場とがある。先進国発展途上国,支配階級と大衆はそれぞれ支配と従属の関係にあり,「中心」同士が結び付いて「周辺」を搾取するとみなす点が一つの特徴。中心=周辺理論ともいう。資本主義体制のもとで支配=従属関係が歴史的につくられ,発展途上国の経済の停滞は先進国の経済に従属するかたちで並存していることに起因すると主張する。アンドレ・G.フランク,サミール・アミンらによってこの理論の基礎が導かれた。イマニュエル・M.ウォーラーステインの世界システム論も,従属理論の発展形態といえる。穏健な理論から急進的理論まで幅広い。従属理論が新興工業経済地域 NIESの登場を予想しえなかったなどの理由から批判的な声もあったが,理論的研鑽が進められた。

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