御報(読み)ゴホウ

デジタル大辞泉 「御報」の意味・読み・例文・類語

ご‐ほう【御報】

人からの通知をいう尊敬語。お知らせ。「御報参上(=お知らせがあり次第うかがいますの意)」
《「御」は先方を敬う》室町時代身分の高い人に出す文書での返事。また、その手紙脇付わきづけに用いる語。
「ナニガシ殿参ル、―」〈ロドリゲス日本大文典

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御報」の意味・読み・例文・類語

ご‐ほう【御報】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語 )
  2. お知らせ。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「今日二時東京着、ただちに表面へ投宿、取敢へず御報(ゴハウ)、明日午前会ひたし」(出典:それから(1909)〈夏目漱石〉一)
  3. 身分の高い人に出す文書での返事。また、返事の場合の脇付として用いる語。
    1. [初出の実例]「山内殿御報」(出典:上杉家文書‐(天正一〇年カ)(1582か)二月一〇日・結城不説(義親)書状)
  4. よいむくいのあること。果報
    1. [初出の実例]「家のあと嗣がせ給ふこと難きを、この御ほうにや押されさせ給ひけむ」(出典:今鏡(1170)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android