江戸時代,御家人の家格・役職とそれに付属する俸禄が物権化して売買の対象とされ,株と化したもの。とくに御家人のうち一代抱である抱席(かかえせき)は相続が認められず,当人の死亡・退役時には近親者が新規雇用の形式で跡を継ぐのが一般的であった。そのため町人や百姓の子弟が養子縁組の手続きをとり,金銭でその地位を買いとる場合があった。江戸中期以降,御家人の窮乏化にともない,こうした株の売買は一般化し,町奉行所の与力が1000両,同心が200両,御徒(おかち)が500両のように相場が形成された。さらには譜代の御家人や下級の旗本の株までが金銭で売買されるようになる。
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…ところで,徒士は小禄であったため,経済的には幕初から窮乏し,竹細工や傘張り,植木や金魚などを売るといった,各種の内職をいとなんで生活を維持する有様であった。御家人の間では,つのる窮乏にたえきれず,その身分を株として売買することもおこなわれた(御家人株)。武家の職制としての徒士は,もと走衆ともいった。…
※「御家人株」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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