デジタル大辞泉 「御感」の意味・読み・例文・類語 ご‐かん【御感】 1 「ぎょかん(御感)」に同じ。「上皇―の余りに内の昇殿を許さる」〈平家・一〉2 中世、戦功を賞して主君などが与える賞状。御感の御書ごしょ。 ぎょ‐かん【御感】 貴人、特に天皇が、感心すること。「拙つたなき和歌の―に預り」〈露伴・二日物語〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「御感」の意味・読み・例文・類語 ご‐かん【御感】 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語 )① 天皇、将軍、高貴の人などが深く感動すること、気に入ること。→ぎょかん。[初出の実例]「姫君の御こと御息所にさし上げ給はば、御かん有るべきとの仰せ」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)四)② 「ごかん(御感)の御書」の略。[初出の実例]「雲州は故為景公・当謙信公両殿の御感を、廿三まで御取候由」(出典:松隣夜話(1647頃)下) ぎょ‐かん【御感】 〘 名詞 〙 貴人(多くは天皇)が、感心したり、満足したりすること。→ごかん。[初出の実例]「公け此を聞食(きこしめ)し直にして、将門返て御感(ぎょかん)有けり」(出典:今昔物語集(1120頃か)二五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例