デジタル大辞泉 「御所方」の意味・読み・例文・類語 ごしょ‐がた【御所方】 1 御所の味方。天皇方。宮方みやがた。「楠兵衛正成くすのきひゃうゑまさしげと云ふ者、―になって」〈太平記・三〉2 御所に関係のある人々。宮仕えの人々。ごしょざま。「年久しく―に宮仕ひせしが」〈浮・五人女・三〉 ごしょ‐ざま【御所▽方】 「ごしょがた(御所方)2」に同じ。「ある―のふるき女房」〈徒然・二三八〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「御所方」の意味・読み・例文・類語 ごしょ‐がた【御所方】 〘 名詞 〙① 御所の味方。天皇方。宮方。[初出の実例]「楠兵衛正成(まさしげ)と云ふ者、御所方に成て旗を挙(あぐ)る間、近辺の者共、志あるは同心し」(出典:太平記(14C後)三)② 将軍の味方。室町時代、足利家の将軍は、みずからをしばしば「御所」と称した。[初出の実例]「今度山名中務大輔氏家随分一家を離て、御所方にて忠節を至すべき所存余儀もなかりけるに」(出典:明徳記(1392‐93頃か)下)③ 御所に属する方々。宮仕えの人々。公家や女官などの方。[初出の実例]「御所方(ゴショカタ)の御ちの人、まちへうおかいに、下女をつれ」(出典:咄本・九行整版本昨日は今日の物語(1636)下) ごしょ‐ざま【御所方】 〘 名詞 〙 =ごしょがた(御所方)[初出の実例]「いつしか御所さまのさしきもゆかしく悲しきに〈略〉あはれも深き御文は、いつよりありがたかりぬべしと」(出典:中務内侍(1292頃か)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例