御拝(読み)ゴハイ

デジタル大辞泉 「御拝」の意味・読み・例文・類語

ご‐はい【御拝/向拝】

天皇毎朝清涼殿石灰いしばいの壇で、神宮内侍所ないしどころ以下を拝すること。
内侍所の―の数をかずへられければ」〈増鏡・おりゐる雲〉
こうはい(向拝)

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精選版 日本国語大辞典 「御拝」の意味・読み・例文・類語

ご‐はい【御拝・向拝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語 )
  2. 天皇が毎朝沐浴の後、清涼殿の石灰(いしばい)の壇で、神宮、内侍所(ないしどころ)以下を拝む儀。
    1. [初出の実例]「すべらぎの御よそひ、みこの宮の御袖の色かはりてめづらしく、ごはいのありさまなど袖ふり給も、たちゐの御よそひうつくしくて」(出典:今鏡(1170)一)
  3. 天皇などの貴人が他の人に会うこと。
    1. [初出の実例]「御はいなどきこえし事はてて、昼(ひ)の御座の母屋の御簾おろしたる中」(出典たまきはる(1219))
  4. 拝むことの尊敬語。
    1. [初出の実例]「近う倚て後に御拝(ゴハイ)あられませうっ」(出典:滑稽本浮世床(1813‐23)初)
  5. こうはい(向拝)
    1. [初出の実例]「いで神法に行はんと、御はいのはしらにしばり付れば」(出典:浄瑠璃・自然居士(1697頃)一)

ぎょ‐はい【御拝】

  1. 〘 名詞 〙 天皇が社寺に参詣して神仏を礼拝されること。
    1. [初出の実例]「大和の国行幸、伊勢神宮御拝(ギョハイ)の御沙汰仰出され」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉五)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「御拝」の意味・わかりやすい解説

御拝
ごはい

向拝」のページをご覧ください。

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