心する(読み)ココロスル

デジタル大辞泉 「心する」の意味・読み・例文・類語

こころ・する【心する】

[動サ変][文]こころ・す[サ変]
十分に気を配って注意する。「過ちのないように―・する」→心して
その気持ちになる。心積もりする。
「仲頼、行正、今日を―・しける琴を調べあはせて、二なく遊ぶ時に」〈宇津保・俊蔭〉
[類語]心して慎重手堅い用心深い細心入念念入りくれぐれくれぐれもとっくりとくとよくよく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心する」の意味・読み・例文・類語

こころ‐・する【心】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]こころ・す 〘 自動詞 サ行変 〙
  2. 気をつける。気をつかう。注意する。
    1. [初出の実例]「心してまれに吹きつる秋風を山おろしにはなさじとぞ思〈大輔〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)雑二・一一三八)
    2. 「下部に酒飲まする事は、心すべきことなり」(出典:徒然草(1331頃)八七)
  3. その気持になる。そのつもりになる。心づもりをする。
    1. [初出の実例]「中納言は、ひとり臥し給へるを、心しけるにやとうれしくて、心ときめきし給ふに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)総角)

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