とっくり(読み)トックリ

デジタル大辞泉 「とっくり」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「とっくり」の意味・読み・例文・類語

とっくり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. とくと(篤━)
    1. [初出の実例]「似合たる譬をもて物を云て其始末をとっくりと合て云ん」(出典:古活字本荘子抄(1620頃)四)
    2. 「夕ぎりどのの心底、虚か実をとっくりと正した上にて根引をし」(出典:洒落本・青楼昼之世界錦之裏(1791))
  3. 心身がくつろぐさまを表わす語。ゆっくりと。
    1. [初出の実例]「それじゃきうくつで、とっくりしいせん」(出典:洒落本・自惚鏡(1789)武ざ)
  4. 日がすっかり暮れて暗くなるさまを表わす語。とっぷり。
    1. [初出の実例]「茶を精出してはこぶ弟〈游刀〉 とっくりと花に夕日の入すまし〈丈艸〉」(出典:俳諧・枯尾花(1694)下)

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