篤と(読み)トクト

デジタル大辞泉 「篤と」の意味・読み・例文・類語

とく‐と【篤と】

[副]よく念を入れて物事を行うさま。じっくりと。「篤と考えてみる」「篤と御覧ください」
[類語]十分存分に思うさま良くみっちりみっしり万万ばんばんよくよくとっくり重重重ね重ね幾重にもくれぐれくれぐれも返す返す重ねて再び再度再三再三再四再再又又又もまたもやたびたび何度も念入り心して心する慎重手堅い用心深い細心入念つくづくしげしげじっくり丹念克明周到つらつら平になにとぞ是非どうぞどうか願わくはなんとかまげてひとつなにぶんしんからこころから衷心強いて敢えて努めてできるだけなるたけなるべく可及的必ずきっと絶対何としてもどうしても是が非でもたって必ずや必定否が応でも否でも応でもいやでもいやとも是非とも

とっく‐と【篤と】

[副]とくと」を強めた言い方。「篤と御検討ください」

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精選版 日本国語大辞典 「篤と」の意味・読み・例文・類語

とく‐と【篤と】

  1. 〘 副詞 〙 十分注意して行なうさま。多く、見たり聞いたり、または、判断にかかわる行為についていう。念を入れて。十分に。
    1. [初出の実例]「扨是へ寄てとくと談合致う。下におりやれ」(出典:虎寛本狂言・三本柱(室町末‐近世初))
    2. 「ここの道理をとくと合点せねばならぬ」(出典:黄表紙・心学早染艸(1790)下)

とっく‐と【篤と】

  1. 〘 副詞 〙 「とくと(篤━)」を強めたいい方。
    1. [初出の実例]「神のたましいをとっくと安くしづめすましめをちつけ気(き)をみちびき養う神仙の術を問たぞ」(出典:玉塵抄(1563)三一)

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