篤と(読み)トクト

デジタル大辞泉 「篤と」の意味・読み・例文・類語


とっく‐と【篤と】

[副]とくと」を強めた言い方。「篤と御検討ください」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「篤と」の意味・読み・例文・類語

とく‐と【篤と】

  1. 〘 副詞 〙 十分注意して行なうさま。多く、見たり聞いたり、または、判断にかかわる行為についていう。念を入れて。十分に。
    1. [初出の実例]「扨是へ寄てとくと談合致う。下におりやれ」(出典:虎寛本狂言・三本柱(室町末‐近世初))
    2. 「ここの道理をとくと合点せねばならぬ」(出典:黄表紙・心学早染艸(1790)下)

とっく‐と【篤と】

  1. 〘 副詞 〙 「とくと(篤━)」を強めたいい方。
    1. [初出の実例]「神のたましいをとっくと安くしづめすましめをちつけ気(き)をみちびき養う神仙の術を問たぞ」(出典:玉塵抄(1563)三一)

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