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悉無律(読み)しつむりつ(英語表記)all-or-none law

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

悉無律
しつむりつ
all-or-none law

全か無の法則ともいう。単一神経細胞あるいは筋細胞においては,刺激強度が一定の値 (閾値) 以上の強さであれば,いくら強くしていっても,現れる興奮の大きさは刺激の強さと無関係に一定である。このような反応を悉無律という。この法則は1本の神経線維についてあてはまるが,その集合体の神経束については,刺激が大となるほど全体としての興奮も大となっていく。

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大辞林 第三版の解説

しつむりつ【悉無律】

生体において、刺激が限界値(閾値いきち)以下では反応は全く起こらず、それを超えると一定の反応が現れ、しかもそれ以上刺激を強めてもその反応が大きくなることはないという法則。骨格筋の収縮や神経繊維の興奮過程などに見られる。全か無かの法則。

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世界大百科事典内の悉無律の言及

【刺激】より

…ふつうは刺激を強くすると効果が大きくなるが,ある限度以上強くしてもはや効果の増大がみられぬとき,これを最大刺激という。また神経などのように刺激が閾値に達するとそこで最大の興奮がおこり,それ以上刺激を強めても効果の変わらぬとき,この興奮は全か無の法則(悉無律(しつむりつ)all‐or‐none law)に従うという。 目に光,耳に音,皮膚に温度や機械的な接触というように,感覚器にはそれぞれ刺激として適した物理化学的要因(適刺激)がある。…

【神経系】より

…ニューロンに刺激が働いて,ニューロンのある小部分の静止電位(局所電位local potential)が変化し,その大きさが一定値よりも小さくなると,活動電位action potentialないしスパイクspikeが発生する。このスパイク電位は全か無の法則(悉無律(しつむりつ)all or none law)にしたがう。すなわち,刺激の強さがある一定の強さ(閾値(いきち))以上であれば,スパイクは刺激の強度の大小とは無関係に一定の大きさと時間経過をもって発生する。…

※「悉無律」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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