(読み)コツ

精選版 日本国語大辞典 「惚」の意味・読み・例文・類語

こつ【惚】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 心を奪われてうっとりしているさま。
    1. [初出の実例]「眺め入る心惚(コツ)として」(出典:うもれ木(1892)〈樋口一葉〉一〇)

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普及版 字通 「惚」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 11画

[字音] コツ
[字訓] ほのか・ほれる

[字形] 形声
声符は忽(こつ)。忽は恍惚状態にあるさまをいう。〔老子、二十一〕に「惟(こ)れ恍、惟れ惚」とあり、道の微妙にして容易に知覚しがたい意。恍惚とは形況の語である。

[訓義]
1. ほのか、かすか、うっとりするさま。
2. 国語で、ほれるとよむ。

[古辞書の訓]
字鏡集〕惚 ミダル・ウレフ・オモフ

[熟語]
惚焉・惚惚恍惚惚
[下接語]
惚・恍惚・慌惚

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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