慎独(読み)しんどく(英語表記)shen-du

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中国の古典大学』『中』などにみえる儒家の実践命題。人のいないところでもを慎み,人倫の道を守っていくことをいう。宋学の「居敬」にもつながるものであるが,特に明末の陽明学者劉宗周は,当時の士大夫層に必要な個人修養の徳目として強調した。

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大辞林 第三版の解説

大学君子必慎其独から
自分一人でいるときでも身をつつしみ、道をはずれないようにすること。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「大学」の「所謂誠其意者、毋自欺也。如悪臭、如好色。此之謂自謙。故君子必慎其独也」による語) 自分ひとりだけで他人の目がない時でも、身を慎み、道にそむかないように心がけること。また、常に自分の心中に注意をはらい雑念の起こらないようにすること。
※翁問答(1650)下「欲をすつる工夫、我心の一念おこる所にて、省祭してかちさるが簡要なり。此工夫を慎独(シンドク)と云なり」

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