雑念(読み)ザツネン

精選版 日本国語大辞典 「雑念」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐ねんザフ‥【雑念】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぞう」は「雑」の呉音 ) 修行のさまたげになる雑多な思い。気をちらす、よけいな考え。ざつねん。
    1. [初出の実例]「或は雑念に引かれて時を移し、或は雑談を述て日を暮し」(出典:栂尾明恵上人遺訓(1238))

ざつ‐ねん【雑念】

  1. 〘 名詞 〙 気をちらせるいろいろな思い。種々雑多な考え。ぞうねん。
    1. [初出の実例]「今まで種々な雑念が起って来たとは反対に、今度は落附きすぎる位に冷静になってゐる」(出典:一兵卒の銃殺(1917)〈田山花袋〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「雑念」の読み・字形・画数・意味

【雑念】ざつねん

邪念。

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