普及版 字通 「慣(漢字)」の読み・字形・画数・意味
慣
常用漢字 14画
(異体字)
14画
[字訓] ならう・なれる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は貫(かん)。貫は貝を貫き綴った形で、前後相連なる意がある。代々住みつく地を本貫、その家がらを旧貫、しきたりを貫行・貫習という。その心情を慣という。〔説文〕十二上に字をに作り、「ふなり」とし、〔左伝、昭二十六年〕「鬼をす」の句を引く。今本に貫に作る。慣は貫の繁文とみてよい。
[訓義]
1. 久しく用いる、ならう、なれる、ならわし。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕慣 ナラフ・コノム・タノム 〔字鏡集〕慣・ ナラフ・マナフ・コノム・タノム・ユク・サシハサム・ツラヌク・トホス
[声系]
〔説文〕に・の両条にともに「ふなり」とあり、貫の声義を承ける。〔爾雅、釈詁〕に「慣はなり」とあり、〔釈文〕に字をまた貫・に作るという。みな貫より分化した字。
[熟語]
慣家▶・慣串▶・慣看▶・慣行▶・慣狎▶・慣習▶・慣住▶・慣縦▶・慣性▶・慣▶・慣便▶・慣用▶・慣例▶
[下接語]
旧慣・習慣・懶慣
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報