慣性運動(読み)カンセイウンドウ(その他表記)inertial motion

関連語 法則

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慣性運動」の意味・わかりやすい解説

慣性運動
かんせいうんどう
inertial motion

自転する地球上に存在する物体がある運動量を与えられて動き出すと,絶対静止系から見て等速直線運動である現象が,地球上では円運動に見える。これを慣性運動という。水平運動では円を描く周期はフーコー振子の1/2周期で,これを慣性周期という。周期 ( T ) は緯度 (ψ) によって異なり,T=24/(2 sin ψ) 時で表される。赤道で無限大,緯度 30°で 24時間,極で 12時間となる。円運動の回転する向きは,北半球では時計回り,南半球では反時計回りである。最近,海流の流跡調査のために漂流ブイを人工衛星で追跡する方法が使われているが,しばしば慣性運動が観測される。また水中に係留した流速計でも,慣性周期の変化が見つけられている。

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