(読み)カン

デジタル大辞泉 「慣」の意味・読み・例文・類語

かん【慣】[漢字項目]

[音]カン(クヮン)(呉)(漢) [訓]なれる ならす
学習漢字]5年
何度も同じ事を繰り返してなじむ。「慣熟慣性慣用
いつも繰り返してきた行い。ならわし。「慣行慣習慣例旧慣習慣
[名のり]みな

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「慣」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 14画

(異体字)
14画

[字音] カン(クヮン)
[字訓] ならう・なれる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は貫(かん)。貫は貝を貫き綴った形で、前後相連なる意がある。代々住みつく地を本貫、その家がらを旧貫、しきたり貫行・貫習という。その心情を慣という。〔説文〕十二上に字をに作り、「ふなり」とし、〔左伝、昭二十六年〕「鬼す」の句を引く。今本に貫に作る。慣は貫の繁文とみてよい。

[訓義]
1. 久しく用いる、ならう、なれる、ならわし。

[古辞書の訓]
名義抄〕慣 ナラフ・コノム・タノム 〔字鏡集〕慣・ ナラフ・マナフ・コノム・タノム・ユク・サシハサム・ツラヌク・トホス

[声系]
〔説文〕にの両条にともに「ふなり」とあり、貫の声義を承ける。〔爾雅、釈詁〕に「慣はなり」とあり、〔釈文〕に字をまた貫・に作るという。みな貫より分化した字。

[熟語]
慣家慣串慣看・慣行慣狎・慣習慣住慣縦・慣性・慣慣便・慣用・慣例
[下接語]
旧慣・習慣・懶慣

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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