成俊(読み)じょうしゅん

精選版 日本国語大辞典 「成俊」の意味・読み・例文・類語

じょうしゅん ジャウシュン【成俊】

南北朝時代学僧万葉集(寂印成俊本)に訓を書き入れ、巻二〇の識語文和二年(一三五三))では、当世定家仮名遣いが万葉集の事実に合わないことを指摘している。三井寺出身、権少僧都で当時信州姨捨山に寓居していたことが知られるが、生没年等は未詳

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「成俊」の意味・読み・例文・類語

じょうしゅん〔ジヤウシユン〕【成俊】

南北朝時代の学僧。万葉集を研究して、定家仮名遣いの誤りを指摘、歴史的仮名遣いの基礎をつくった。生没年未詳。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「成俊」の解説

成俊 じょうしゅん

?-? 南北朝時代の僧。
南北朝の戦乱をさけて信濃(しなの)(長野県)姨捨(おばすて)山に隠棲(いんせい)。文和(ぶんな)2=正平(しょうへい)8年(1353)「万葉集」の注釈書をあらわし,藤原定家の仮名遣いを批判して,「万葉集」の古代仮名遣いにしたがって和点をつけたという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android