戸蔦別岳(読み)とつたべつだけ

日本歴史地名大系 「戸蔦別岳」の解説

戸蔦別岳
とつたべつだけ

日高山脈中央北部に位置する山。標高一九五九メートル。平取びらとり町・新冠にいかつぷ町と十勝支庁の帯広市にまたがり、一帯は日高山脈襟裳ひだかさんみやくえりも国定公園内の特別保護地区。日高中軸帯とよぶ深成岩・変成岩帯にあり、頂上部は三角錐状で三本の鋭い稜線をもつ。西側はカンラン岩、東側は片麻岩類が露出。山頂下の南と北東の斜面にカール(圏谷)地形があり、うち南のものが顕著で、底に大小の池沼がありななぬまカールとよぶ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「戸蔦別岳」の意味・わかりやすい解説

戸蔦別岳
とつたべつだけ

北海道南部,日高山脈の北部にある山。標高 1959m。平取町新冠 (にいかっぷ) 町,帯広市の境にあり,ピラミッド型の山頂をもつ。頂上の北方および南方に,標高約 1500mを下限とする圏谷 (カール) があり,南方の圏谷底には,ハイマツにおおわれた堆石堤の間に7つの沼が散在する。日高変成帯の片麻岩,橄欖石,角閃石などから成る。日高山脈の最高部を形成する主峰の1つ。日高山脈襟裳国定公園に属する。

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