開口部の端に設けた、雨戸を開けたとき収納しておく設備。普通箱状に囲うが、底と上の枠だけのものや、周囲を箱状にせず鉄の帯で装飾的に囲ったものもある。また、戸袋が開口部をふさぐので、雨戸を収納したあとで回転して建物の側面のみえないところに移動するようにくふうしたものなどもある。戸袋は、雨戸が柱間ごとにたてられていた時代にはなく、一筋の敷鴨居(かもい)を用いて繰り出すようになったときから使われるようになった。その時期は1600年(慶長5)ころで、古図では名古屋城本丸御殿の広間にみられ、遺構では二条城二の丸御殿大広間などに設けられているのが早い例である。二条城二の丸御殿では、雨戸のほかに替え障子を収納するので大きな戸袋になっている。
[平井 聖]
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