所知(読み)ショチ

デジタル大辞泉 「所知」の意味・読み・例文・類語

しょ‐ち【所知】

知っている事柄。知られていること。
一撃に―をうしなうと云って喜んだ」〈漱石行人
領有し、支配していること。また、その土地所領。そち。

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精選版 日本国語大辞典 「所知」の意味・読み・例文・類語

しょ‐ち【所知】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。知られるもの。知っている事柄。すでに知られているもの。能知に対していう。〔勝鬘経義疏(611)〕
    1. [初出の実例]「本は筑紫者にて、所知(ショチ)なむどあまた有中に」(出典:発心集(1216頃か)一)
  3. 領有し支配すること。また、その土地。知行しているところ。所領。領地
    1. [初出の実例]「件庄 相伝所知也」(出典:中右記‐元永二年(1119)二月二三日)
    2. 「両輩共に千石づつ所知(ショチ)くだしおかれ」(出典:浮世草子武道伝来記(1687)一)
  4. 命令指令趣旨
    1. [初出の実例]「とのも所知なとしらせ給候はは、与力せさせ給候へく候。このたひ不奉加之人は、所知をしらさりけりとおほしめさむするに候」(出典:吾妻鏡‐文治三年(1187)七月二八日)

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普及版 字通 「所知」の読み・字形・画数・意味

【所知】しよち

知人

字通「所」の項目を見る

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