扉温泉(読み)とびらおんせん

日本歴史地名大系 「扉温泉」の解説

扉温泉
とびらおんせん

[現在地名]松本市入山辺 中入・牛立東

すすき川の上流本沢ほんざわ左岸にあり、鉢伏はちぶせ(一九二九メートル)観峰かんぽう(一四二三メートル)谷間に抱かれた閑寂な山の湯。

江戸時代は松本と上田方面の交通路が扉峠山道によって通じ、峠の頂上に近く扉石という巨岩があることから扉峠といわれたが、温泉の名もそれによる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「扉温泉」の意味・わかりやすい解説

扉温泉
とびらおんせん

長野県中央部、松本市南東部にある温泉。美ヶ原高原(うつくしがはらこうげん)の南麓(なんろく)にあり、明治初年に地元の農民が発見したという。旅館は2軒だけで、薄川(すすきがわ)の渓谷に沿う標高1100メートルの閑静な地にある。泉質硫黄泉。温泉の周辺にはシラカバ林があり、東方の扉峠一帯は昆虫宝庫である。松本駅からバスの便がある。

[小林寛義]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「扉温泉」の解説

扉温泉

長野県松本市南東部、美ケ原高原の南麓にある温泉。名称付近にある中山道と松本を結ぶ扉峠から。

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