手人(読み)テビト

デジタル大辞泉 「手人」の意味・読み・例文・類語

て‐びと【手人】

上代では「てひと」》
機織り裁縫などの技術者職人工匠
百済たてまつれる今来いまきの―を」〈雄略紀〉
巧者。上手。
騎射の馬、射―などを」〈公事根源
手下配下
「―の数十人も持たる人に非ざれば」〈孔雀楼筆記・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「手人」の意味・読み・例文・類語

て‐びと【手人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「てひと」 )
  2. (くつ)を縫ったり機を織ったり、技芸にたずさわる者。朝鮮半島から渡来した技術者。才伎。
    1. [初出の実例]「又手人(てひと)韓鍛、名は卓素」(出典古事記(712)中)
  3. てのもの。配下。てした。部下
    1. [初出の実例]「我意をふるまひ給ふによって、お手人共も我ままに」(出典:浄瑠璃・自然居士(1697頃)二)

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