打像(読み)だぞう(その他表記)percussion figure

改訂新版 世界大百科事典 「打像」の意味・わかりやすい解説

打像 (だぞう)
percussion figure

特殊な結晶の場合,結晶面を針先などの鋭い尖端で打撃を加えると針先の位置を中心放射状割れ目があらわれる特性。この場合の割れ目はその結晶面での結晶の対称性にしたがってあらわれる。例えば雲母のへき開面での打像は互いに30度の間隔の六射状の像があらわれ,その中の直線となる1組の線は他に比べやや長くなる特徴がある。これは,雲母が単斜晶形の六角板状の結晶となる性質を示している。そのほか鉱物の例としては,方解石岩塩などがあげられる。この性質は打像のあらわれる結晶のその結晶面における対称性を明らかにする場合に使用されている。
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関連語 青木

最新 地学事典 「打像」の解説

だぞう
打像

percussion figure ,strike figure

鉱物の結晶面に,釘または錐きり先端を垂直に当て軽く打つとき生ずる微細な亀裂をいう。生じた亀裂は結晶面の対称を示すが,他の物理性により干渉圏が現れる場合もある。

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百科事典マイペディア 「打像」の意味・わかりやすい解説

打像【だぞう】

結晶面を針の先で強く急激に突いたとき現れる裂け目。結晶の対称性を反映し,規則正しく現れる。ふつう放射状をなす。へき開とは無関係。たとえば,薄くはいだ雲母の面上における打像は互いに120°で交わる3本の直線で,1本は他の2本より長い
→関連項目雲母星彩

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「打像」の意味・わかりやすい解説

打像
だぞう
percussion figure

鉱物結晶面に針の先端などで鋭い打撃を加えたとき,その打撃点を中心に生じる割れ目によって構成される像。結晶面の対称に応じた形を示すので,鉱物の対称性の判定に利用される。雲母,緑泥石,方解石,岩塩などの比較的軟らかい鉱物に顕著にみられる。

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