指塩村(読み)さいそむら

日本歴史地名大系 「指塩村」の解説

指塩村
さいそむら

[現在地名]いわき市三和町差塩みわまちさいそ

小玉こだま川源流部の阿武隈高地にあり、南東上永井かみながい村、南西山越え下市萱しもいちがや村、北西も山越えで下三坂しもみさか村、北も山越えで楢葉ならは川前かわまえ村。差塩とも記し、さいしょとも読む。宝徳三年(一四五一)三月二三日の小峰氏宛の岩城清隆書状(有造館本結城古文書写)に「御領内之内ニ、長井さいしよの事ハ、いまも百姓等在所ニい申候所ニ候ヘハ」とあり、代官を派遣して当村などを視察するよう白川氏に要請している。

指塩村
さしおむら

[現在地名]能生町指塩

能生川右岸、柱道はしらみち村に南接する。古来震災または洪水のため、家屋の移転が多かったと伝える(能生谷村誌)。慶長三年(一五九八)の「頸城郡西浜能生組之内 たいわう村 佐少村 大道村」の検地帳(清水敏雄氏蔵)があり、「佐少村」と記され、三村合せて田方二町二反大一一歩・分米三〇石九斗余、畑方二町一反半八歩・分米一〇石四斗余で、このほかに小物成として青苧六〇〇目があり、「但此内半分ハ河村時ハ用捨之由御百姓申候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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