挙母(読み)ころも

日本の地名がわかる事典の解説

〔愛知県〕挙母(ころも)


愛知県豊田(とよた)市中心部の旧称。古く『古事記』垂仁(すいにん)天皇の項に「許呂母(ころも)の別(わけ)」の名が載り、平安前期の『和名抄(わみょうしょう)』国郡郷部には尾張(おわり)国賀茂(かも)郡八郷の一つに挙母郷が記され、古代から中世まで「衣」や「挙呂母」などとも称された。江戸初期の1604年(慶長(けいちょう)9)、挙母城に三宅(みやけ)氏が1万石で封じられて城下町が形成され、以後、譜代本多(ほんだ)氏1万石、内藤(ないとう)氏2万石の小城下町ながら西三河地方の要衝として発展。1938年(昭和13)にトヨタ自動車の工場が誘致され、以後、自動車工業の拠点として大発展。1951年(昭和26)に挙母市として市制施行したが、市議会議員・商工関係者から市名改称の気運が盛り上がり、市民各層からの反対の声を押し切って1959年(昭和34)1月1日、「豊田市」と改名された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

挙母
ころも

愛知県豊田市(とよたし)の旧称。旧挙母市。1959年(昭和34)に挙母市から豊田市に改称。古くは衣(ころも)、許呂母とも書いた。挙母藩2万石の城下町で、繊維の町から自動車の町へ転換した。現在も矢作(やはぎ)川西岸の町名に挙母の地名は残っている。挙母神社の挙母祭りの山車(だし)は県の有形民俗文化財となっている。[編集部]

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