(読み)さずける

精選版 日本国語大辞典「授」の解説

さず・ける さづける【授】

〘他カ下一〙 さづ・く 〘他カ下二〙
① 目上の者から目下の者に物を与える。取らせる。
※書紀(720)神功摂政前(北野本南北朝期訓)「今(いま)征伐(ゆきう)つ所(ところ)(あ)らむ。事(こと)を以て群臣(まちきむたち)に付(サツク)
② 官位や称号、また、賞状などを与える。
※日葡辞書(1603‐04)「ヒトニ クヮンヲ sazzuquru(サヅクル)
③ 師が弟子に教え伝える。伝授する。教授する。
※百法顕幽抄平安中期点(900頃)「聖人は即ち根を観して道を受(サツク)
④ 身をまかせる。
※歌舞伎・綴合於伝仮名書(高橋お伝)(1879)二幕「内の旦那の七蔵さんへ、〈略〉どうか授(サヅ)けた様子故」

さずか・る さづかる【授】

〘他ラ五(四)〙
① 神仏、または、目上の人などから、金では買えないようなものをたまわる。いただく。
※どちりなきりしたん(一六〇〇年版)(1600)一〇「ばうちずもさづかりていごあにまのやまひとなるとがをなをさるるてんのらうやくなり」
※蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉一〇「自然の恵みを授かることが深く」
② 学問を教えていただく。
※富岡先生(1902)〈国木田独歩〉一「彼が其昔漢学の素読を授(サヅカ)った室(へや)

さず・く さづく【授】

〘他カ下二〙 ⇒さずける(授)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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