採用選考指針(読み)さいようせんこうししん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

採用選考指針
さいようせんこうししん

日本経済団体連合会(経団連)が新卒採用活動の解禁時期などを定めたガイドライン。正式名称は「採用選考に関する指針」。「公平・公正な採用の徹底」「正常な学校教育と学習環境の確保」に配慮しながら、採用選考活動の開始時期などを定めている。2017年卒業・修了予定の大学生・大学院生については、企業説明会などの就職活動(就活)の解禁時期を「卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降」、企業が面接などの選考を開始する時期を「卒業・修了年度の6月1日以降」、正式に内定を出す日を「卒業・修了年度の10月1日以降」としている。ただし指針は経団連が加盟する民間企業に遵守を求める自主ルールで、罰則規定はない。このため外資系企業やIT関連企業など経団連に加盟していない企業は対象外である。かつては「就職協定」「倫理憲章(採用選考に関する企業の倫理憲章)」などとよばれた時期もある。なお新卒採用活動の解禁時期は、他社より早く優秀な人材を確保しようと「青田買い」をする民間企業と、就職活動時期を遅らせて十分な学業期間を確保しようとする大学・政府とのせめぎ合いのなかで、たびたび改定されている。
 まず、新制大学と旧制大学の卒業が重なって就職活動が過熱した1953年(昭和28)に就職協定ができた。その後、これにかわる緩やかなガイドラインとして1997年(平成9)に倫理憲章ができた。倫理憲章は2013年(平成25)、採用選考指針に改められ、2016年卒業・修了予定者から、就職活動の解禁時期や選考活動の開始時期を遅らせた。[矢野 武]

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知恵蔵の解説

採用選考指針

就活ルール」のページをご覧ください。

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