掻き付く(読み)カキツク

デジタル大辞泉 「掻き付く」の意味・読み・例文・類語

かき‐つ・く【×掻き付く】

[動カ五(四)]
しっかりと取りつく。とびつく。
マルという犬が、黒毛尻尾しっぽを振って、いきなり岸本へ―・いた」〈藤村・春〉
頼りとしてすがりつく。
「いとど―・かむ方なく、悲しげに眺め過ごし給ふ」〈蓬生
[動カ下二]
乱れた髪などをくしでなでつける。
草枕ねくたれ髪を―・けしその朝顔の忘られぬかな」〈続詞花・恋中〉
身につける。とりつける。
弓矢―・けて」〈著聞集一二

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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