精選版 日本国語大辞典 「摂官」の意味・読み・例文・類語 せっ‐かん‥クヮン【摂官】 〘 名詞 〙① 官をかねること。兼官。〔春秋左伝‐成公二年〕② 奈良時代、養老三年(七一九)に設置された、地方長官(国司)を置かずに畿内諸国の行政を直接掌握する議政官の職。同年、九州以外の諸国を査察する目的で設けられた按察使(あぜち)と同じもので、畿内のものを特に摂官と称し、京官をもってあてた。[初出の実例]「以二正四位下多治比真人三宅麻呂一為二河内国摂官一」(出典:続日本紀‐養老三年(719)九月癸亥) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例