精選版 日本国語大辞典 「撞木杖」の意味・読み・例文・類語 しゅもく‐づえ‥づゑ【撞木杖】 〘 名詞 〙① 頭の部分が丁字形をした杖。検校および別当以上に用いることを許された。かせづえ。しゅもく。しもくづえ。撞木杖①〈麓の花〉[初出の実例]「置頭巾・撞木杖(シュモクツヘ)、替草履取るも」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)一)② 能楽の小道具。頭の部分が丁字形の杖で全体に白布または紅白の布を巻く。能「玉井」の後ジテ(龍王)、狂言「財宝」「腰祈」の老翁などが持つ。[初出の実例]「一、角頭巾 一、祖父の面 一、しゅ木杖」(出典:虎寛本狂言・財宝(室町末‐近世初)) しもく‐づえ‥づゑ【撞木杖】 〘 名詞 〙 「しゅもくづえ(撞木杖)」の変化した語。[初出の実例]「諸国修行と心ざし、墨染の衣を章魚絡(たこから)げに絡げ、南無阿彌笠を引冠り、しもくづえにすがりて立出たるが」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例