デジタル大辞泉 「撫」の意味・読み・例文・類語 ぶ【撫】[漢字項目] [人名用漢字] [音]ブ(慣) [訓]なでる1 なでてかわいがる。「撫育/愛撫・慰撫」2 なだめる。てなずける。「巡撫・宣撫・鎮撫」[難読]撫子なでしこ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「撫」の読み・字形・画数・意味 撫人名用漢字 15画(異体字)7画 [字音] ブ[字訓] なでる・やすんずる・おさえる[説文解字] [字形] 形声声符は無(ぶ)。〔説文〕十二上に「安んずるなり」、また「一に曰く、循(したが)ふなり」とし、古文としてをあげている。攴部三下に「(ぶ)は撫するなり」とあり、がその初文であろう。は死体()に手を加え、撫してこれを哀しむ意象の字。撫はその形声の字。〔国語、晋語八〕に「叔向(しゆくしやう)、司馬侯の子を見て、撫して泣く」とは哀撫の意。のち撫育・撫養、また安撫・慰撫の意より撫・循撫の意となる。[訓義]1. なでる、死者をかなしむ。2. やすんずる、なぐさめる、かわいがる。3. おさえる、おおう、たもつ、さだめる。4. めぐる、したがえる。[古辞書の訓]〔名義抄〕撫 ナヅ・ヒク・ウツ・トル・カク・カイナヅ・オサフ・ヨル・ヤスム・モテアソブ・フル・ノル・モム 〔字鏡集〕撫 ナヅ・モム・ミル・ウツ・タモツ・オサフ・タタク・ヨル・ヒク・モツ・ナシ・カイナヅ・ヤスム・ヤスシ・モテアソブ・オソシ・モテ・トル・ノル[語系]撫phiuaは拊phioと声義近く、拊(ふ)は胸をうって嘆く意。また憮・miua、makも声近く、撫哀・哀の意がある。[熟語]撫愛▶・撫安▶・撫案▶・撫慰▶・撫育▶・撫悦▶・撫臆▶・撫懐▶・撫鞠▶・撫御▶・撫胸▶・撫教▶・撫琴▶・撫訓▶・撫景▶・撫剣▶・撫絃▶・撫哭▶・撫視▶・撫字▶・撫手▶・撫柔▶・撫▶・撫恤▶・撫循▶・撫巡▶・撫式▶・撫軾▶・撫心▶・撫綏▶・撫世▶・撫正▶・撫征▶・撫接▶・撫節▶・撫存▶・撫鎮▶・撫定▶・撫寧▶・撫念▶・撫拍▶・撫髀▶・撫辺▶・撫摩▶・撫抹▶・撫民▶・撫問▶・撫諭▶・撫有▶・撫膺▶・撫養▶・撫翼▶・撫臨▶・撫弄▶・撫労▶[下接語]愛撫・安撫・慰撫・恩撫・懐撫・外撫・監撫・揆撫・教撫・厚撫・慈撫・手撫・柔撫・巡撫・招撫・拯撫・振撫・親撫・綏撫・制撫・接撫・宣撫・存撫・鎮撫・督撫・法撫・摩撫・臨撫・和撫 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報