操り人形(読み)アヤツリニンギョウ

デジタル大辞泉 「操り人形」の意味・読み・例文・類語

あやつり‐にんぎょう〔‐ニンギヤウ〕【操り人形】

操り芝居に用いる人形糸操り手遣いとがある。
他人の言うとおりに、どうにでも動く人。傀儡かいらい。「彼は社長操り人形にすぎない」

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精選版 日本国語大辞典 「操り人形」の意味・読み・例文・類語

あやつり‐にんぎょう‥ニンギャウ【操人形】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 手足などを動かす人形。特に、傀儡(くぐつ)に用いた人形。操り物。
  3. 操り芝居に用いる人形。また、その芝居。操り。
    1. [初出の実例]「この近国の香取明神と云大社あるに何つか祭礼のとき操(アヤツ)り人形ありて」(出典随筆甲子夜話(1821‐41)続篇)
  4. 他人の言うとおりに動く人。傀儡(かいらい)
    1. [初出の実例]「自分が権力者の一操り人形にすぎず、哀れな傀儡(かいらい)にすぎぬという感情は」(出典:ユリアとよぶ女(1968)〈遠藤周作〉)

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世界大百科事典(旧版)内の操り人形の言及

【操り】より

…操り人形芝居の略で,手で操作する人形を意味するが,狭義には文楽人形を指す。〈あや〉は糸のことで,本来は糸操り(マリオネット)の意味と思われる。…

※「操り人形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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