改訂新版 世界大百科事典 「擬晶」の意味・わかりやすい解説 擬晶 (ぎしょう)mimetic crystal 双晶を形成したため本来その結晶の示す外形よりもより高次の対称を示す形態をもった結晶。たとえば断面が菱形の柱状結晶を示すアラゴナイトCaCO3(斜方晶系)が3個集合して双晶となり六角柱状の外形を示し,あたかも六方晶系の結晶形態を示すような場合などである。執筆者:湊 秀雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「擬晶」の意味・わかりやすい解説 擬晶ぎしょうmimetic crystal 結晶が双晶の発達により,それ自身の属する晶系の対称より対称度を高め,高次の対称をもつように見える場合,その結晶を擬晶という。たとえば,霞石,菫青石は斜方晶系に属するが,双晶の発達により六方晶系の外見を示す。擬晶は一般に光学性を調べることにより,容易に判別される。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
岩石学辞典 「擬晶」の解説 擬晶 双晶の結果,本来は対称性が低い結晶が見かけ上でより高い対称性をもつように見えるもの[地学団体研究会 : 1996]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報 Sponserd by