擬晶(読み)ぎしょう(その他表記)mimetic crystal

最新 地学事典 「擬晶」の解説

ぎしょう
擬晶

mimetic crystal

双晶結果本来結晶よりも高い対称性をもつように見えるものをいう。かすみ石の場合はその著名な例で,c軸を共通の方向にもつ数個の直方晶系個体が全体として六方結晶を擬装する。また重十字沸石単斜晶系に属するが,(001)を双晶面として十字形の四連双晶をつくると直方晶系のように見え,(011)で複双晶をなすと正方晶系,さらに(110)を双晶面として双晶を重ねると立方晶系斜方十二面体結晶のように見える。これらは肉眼的に条線の方向などで,あるいは顕微鏡下で擬晶かどうか見分けられる。

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参照項目:擬対称

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改訂新版 世界大百科事典 「擬晶」の意味・わかりやすい解説

擬晶 (ぎしょう)
mimetic crystal

双晶を形成したため本来その結晶の示す外形よりもより高次対称を示す形態をもった結晶。たとえば断面菱形の柱状結晶を示すアラゴナイトCaCO3斜方晶系)が3個集合して双晶となり六角柱状の外形を示し,あたかも六方晶系の結晶形態を示すような場合などである。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「擬晶」の意味・わかりやすい解説

擬晶
ぎしょう
mimetic crystal

結晶が双晶発達により,それ自身の属する晶系の対称より対称度を高め,高次の対称をもつように見える場合,その結晶を擬晶という。たとえば,霞石,菫青石は斜方晶系に属するが,双晶の発達により六方晶系の外見を示す。擬晶は一般に光学性を調べることにより,容易に判別される。

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岩石学辞典 「擬晶」の解説

擬晶

双晶の結果,本来は対称性が低い結晶が見かけ上でより高い対称性をもつように見えるもの[地学団体研究会 : 1996].

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