精選版 日本国語大辞典 「攣」の意味・読み・例文・類語 へ‐お‥を【攣・綜緒】 〘 名詞 〙 鷹(たか)の足につける紐。鷹狩の時、鷹を飛ばせるまで、足に結びつけておく紐。足緒。[初出の実例]「へをつきて山に入りにし荒鷹のいとをきにくきそら言なせそ」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)二)「のぶる物の品々〈略〉へをさしてとらかわをひかへては、鷹のはをのぶる也」(出典:仮名草子・尤双紙(1632)上) て‐なえ‥なへ【攣】 〘 名詞 〙 手や腕が病気などのために自由がきかないこと。また、その人。[初出の実例]「耆波の家には攣(テナヘ)躄多く来たる」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「攣」の読み・字形・画数・意味 攣23画 [字音] レン[字訓] まげる・かがむ・かける・ひきつる[説文解字] [字形] 形声声符は(らん)。に彎曲するものの意がある。〔説文〕十二上に「係(か)くるなり」とあり、彎曲したものを手にかける意。ものにこだわることを攣拘(れんこう)という。[訓義]1. まげる、まがる、かがむ。2. かける、つながる。3. かかわる、なずむ。4. ひく、つる、ひきつる。5. したう、こいしたう。[古辞書の訓]〔新字鏡〕攣 手奈(てなへ) 〔和名抄〕攣 今案ずるに一字に兩訓あり。鷹に在りては阿之乎(あしを)、犬に在りては豆奈(きづな)なり 〔名義抄〕攣 テナヘ・ツヅル・イヌノキヅナ・ヒカフ・アシヲ 〔字鏡集〕攣 ツヅル・イヌノツナ・クツアシ・ヒカフ・アシヲ・ヒク・テナヘ・ツクアシ[語系]攣・・liuanは同声。しなやかに、まるく彎曲するような状態のものをいう語である。[熟語]攣▶・攣格▶・攣急▶・攣曲▶・攣屈▶・攣拳▶・攣拘▶・攣索▶・攣弱▶・攣縮▶・攣廃▶・攣躄▶・攣攣▶[下接語]脚攣・痙攣・攣・拳攣・牽攣・拘攣・膝攣・攀攣・綿攣・憂攣 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報