放射点(読み)ホウシャテン

日本大百科全書(ニッポニカ) 「放射点」の意味・わかりやすい解説

放射点
ほうしゃてん

一つの流星群に属する流星が天球上の1点から放射状に飛び出すようにみえる点。流星群に属する流星体はすべて平行してその軌道上を運行しているので、地球大気に突入して発光するのを地上から見ると、透視効果によって1点から放射状に飛び出すように見えるのである。しかし完全に平行でないことが多く、点とはいえ、一定面積をもっている。流星群はこの放射点が位置する星座の名を付して、たとえばペルセウス座流星群しし座流星群のようによばれる。また、流星群の分布が広く何日間も出現が見られるような場合には、地球と流星群の軌道が交差する角度がしだいに変わっていくために、放射点が移動していくのが見える。

[村山定男]


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百科事典マイペディア 「放射点」の意味・わかりやすい解説

放射点【ほうしゃてん】

輻射(ふくしゃ)点とも。きまった方向から大気へ飛びこむ流星群を地上から見ると,その飛跡は天球上の一点から四方へ射出するように見える。この一点を放射点といい,その位置からしし座流星群,ペルセウス座流星群などという。

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