救命器(読み)キュウメイキ

デジタル大辞泉 「救命器」の意味・読み・例文・類語

きゅうめい‐き〔キウメイ‐〕【救命器】

坑内での火災・ガス爆発事故などの場合に、救援者が有害ガスの中で安全に呼吸するために着ける装置

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精選版 日本国語大辞典 「救命器」の意味・読み・例文・類語

きゅうめい‐きキウメイ‥【救命器】

  1. 〘 名詞 〙 坑内の爆発、火災などの際、内部探検罹災者(りさいしゃ)救出、火災の防止などの作業に従事する者が、その中で安全に呼吸するために身につける装置。
    1. [初出の実例]「救命器(キウメイキ)精穀品小栗栖香平」(出典風俗画報‐三五八号(1907)本郷五丁目)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「救命器」の意味・わかりやすい解説

救命器
きゅうめいき

人体に有害な環境のなかで,安全に作業できるような個人保護具。狭義には,人体に有害な空気環境中で安全に呼吸できるような呼吸保護具を意味し,酸素呼吸器,空気呼吸器,簡易救命器,防毒マスクなどがある。鉱山救護隊鉱山炭鉱の坑内で火災,爆発などによる災害が発生したときは,救命器,特に酸素呼吸器を着装して災害現場に出動し,消火,罹災者の救出,復旧作業などを行う。酸素呼吸器は最長2時間程度まで使用できるが,その使用には熟練を要する。空気呼吸器は長時間使用はできないが,使いやすいので次第に普及している。防毒マスクは有害ガスの種類に応じてガス吸収缶の種類が異なり,かつ,酸素の十分ある場所でなければ使用できない。

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