デジタル大辞泉
「散瞳剤」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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散瞳剤(副交感神経遮断剤)
製品名
《フェニレフリン塩酸塩製剤》
ネオシネジン(興和創薬、興和)
《トロピカミド製剤》
サンドールMY(日本点眼薬研究所)
ミドリンM(参天製薬)
《トロピカミド・フェニレフリン塩酸塩製剤》
オフミック(わかもと製薬)
サンドールP(日本点眼薬研究所)
ミドリンP(参天製薬)
ミドレフリンP(日東メディック)
《アトロピン硫酸塩水和物製剤》
日点アトロピン(日本点眼薬研究所)
リュウアト(参天製薬)
硫酸アトロピン(千寿製薬、武田薬品工業)
《シクロペントラート塩酸塩製剤》
サイプレジン(参天製薬)
副交感神経のはたらきを麻痺させて、瞳孔を広げる(散瞳)薬です。血管収縮剤を加えて、効果を高めた薬もあります。前眼部の炎症、低眼圧、仮性近視などの治療のほか、眼底検査や目の手術の前処置に使用されます。
①まぶたの腫れや赤み、白目の充血などが現れたときは、薬による過敏症状のことがあります。トロピカミド・フェニレフリン塩酸塩製剤やアトロピン硫酸塩水和物製剤では、アナフィラキシー様症状、ショックをおこすことがあります。使用を止め、医師に相談してください。
②アレルギー性結膜炎、眼瞼結膜炎、眼圧の上昇、血圧の上昇、動悸、吐き気、便秘、のどの渇き、ほてり、嘔吐、頭痛などがおこることがあります。このような症状がおこったときは、医師に相談してください。
①点眼液と眼軟膏があります。瞳孔を広げるために使うときは、点眼剤は1回1~2滴を1日1回点眼します。仮性近視の治療では、1~2滴を就寝前に点眼します。眼底検査や手術の前に使う場合は、1回1滴を3~5分おきに2~3回点眼します。点眼すると、瞳孔が開いてものが見えにくくなりますが、薬の作用は長く続かず、5~8時間でもとの状態に戻ります。
②眼圧が上がりすぎて緑内障をおこすことがあるので、指示通りに正しく使用し、乱用はしないでください。また、現在緑内障をおこしている人や、過去にこの薬を使用して過敏症状をおこしたことのある人は、あらかじめ医師に報告してください。シクロペントラート塩酸塩製剤は、緑内障、狭隅角、前房が浅いなどの眼圧上昇素因のある人には、使用できません。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報
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