数理言語学(読み)スウリゲンゴガク(その他表記)mathematical linguistics

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「数理言語学」の意味・読み・例文・類語

すうり‐げんごがく【数理言語学】

  1. 〘 名詞 〙 数理科学方法による言語の研究一般をさす。普通は、音韻記号、文字単語などで成り立つ記号列としての言語を形式的、代数的方法によって研究する形式文法論をいい、主に統計的方法を使う計量言語学とは区別される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「数理言語学」の意味・わかりやすい解説

数理言語学
すうりげんごがく
mathematical linguistics

数学の手法を応用する言語の研究。次のような分野があり,実際には,20世紀に入ってから急速に研究が進んでいる。 (1) 統計や確率の手法を用いるもの。言語年代学が含まれる。 (2) 情報理論を応用して,言語が伝達手段として機能する状態を探ろうとするもの。 (3) 言語の構造形式化して機械翻訳にそれを応用するもの。

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世界大百科事典(旧版)内の数理言語学の言及

【言語学】より

…〈言語社会学〉には,言語政策などを扱う分野(〈言語工学〉とも呼ばれる)もはいり,また,複数の言語が話される国などの問題を扱う言語教育学的研究も含まれる。また,言語を数理的に扱う分野を〈数理言語学〉と呼ぶ。これらの諸分野は,それぞれが独自の分野であるとともに,互いに補い合うものでもある。…

※「数理言語学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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