敵を見て矢を矧ぐ(読み)てきをみてやをはぐ

精選版 日本国語大辞典 「敵を見て矢を矧ぐ」の意味・読み・例文・類語

てき【敵】 を 見(み)て矢(や)を矧(は)

目前に必要が迫って来てから、初めて準備にとりかかるような、手おくれの処置のたとえ。軍(いくさ)見て矢を矧ぐ
仮名草子智恵鑑(1660)七「つねづね恩賞なくてにはかにおもひつかすべきとおぼしめし給はんは渇して井をほり、敵を見て矢(ヤ)を作(ハグ)にことならざるべし」

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デジタル大辞泉 「敵を見て矢を矧ぐ」の意味・読み・例文・類語

てき

敵を目前にして、ようやく矢竹に羽根をつけて矢を作る。必要が迫ってあわてて準備すること、手遅れの処置のたとえ。
[類語]いくさを見て矢を矧ぐなんのぞんでにわかに兵を泥棒を捕らえて縄をかつに臨みて穿うが

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ことわざを知る辞典 「敵を見て矢を矧ぐ」の解説

敵を見て矢を矧ぐ

目前に必要が迫って来てから、初めて準備にとりかかるような、間の抜けた処置のたとえ。

[解説] 「矢を矧ぐ」は、鳥の羽を矢竹につけて矢をつくる意。

[類句] 戦見て矢を矧ぐ

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