文章論(読み)ブンショウロン

精選版 日本国語大辞典 「文章論」の意味・読み・例文・類語

ぶんしょう‐ろんブンシャウ‥【文章論】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文章の主題、構想、文体、表現、過程などに関する論。
    1. [初出の実例]「彼れは脚色論で此れは文章論である」(出典:今の文壇と新自然主義(1907)〈島村抱月〉)
  3. 文法論の一部門。文(センテンス)について、その類型・成分・種類や、その性格、機能、相互の接続などについて論ずる。構文論。シンタクス。〔日本文典(1876)〕

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世界大百科事典(旧版)内の文章論の言及

【文法】より

…同じような性質をもつ単語を同じ〈品詞〉としてまとめる,いわゆる〈品詞分類〉は,どちらの分野にも関係する。なお,このほか,文が連結して一貫性のある文章をなす上でも相応のきまりがあるはずだとして,それらを明らかにしようとする〈文章論〉を,シンタクス・形態論とともに文法の一分野として唱える向きもあるが,この場合のきまりは,先の(1)~(3)とはかなり異質の,いわば傾向的なきまりにとどまるものであり,重要な研究課題ではあるものの,やはり文法とは呼び難い。
[広義の文法]
 以上に見てきた普通の意味での文法のほかに,意味(論)・音韻(論)の問題(あるいはそのうち一方)まで,またときには表記法の問題などまで含めた広い範囲のものを文法と呼ぶ立場や場合もあるので,注意を要する。…

※「文章論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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