出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…広義には集団による歌唱の形をいうが,狭義にはいくつかの声部に分かれて歌う形,とくにその各声部が複数の歌い手で歌われる形をさす。単一声部を複数の歌い手で歌う形態を斉唱(ユニゾン),各声部をそれぞれ1人で歌う形態を重唱,また独唱と合唱が掛合いをする形態を応唱,二つあるいはそれ以上のグループが互いに掛合いをする形態を交唱または複合唱という。一般に児童合唱,男声合唱,女声合唱,混成合唱があり,声部は2からあるが,ソプラノ,アルト,テノール,バスからなる混成4部が標準とされる。…
…古代ギリシア語のhomo(同質の)とphone(音)を語源とする。もともとは斉唱(モノフォニーmonophony)の意であったが,やがて多声音楽の成立とともにポリフォニーの対概念としてとらえられるようになった。ポリフォニーが,各声部が独立して水平的な音程の結び付きに重点が置かれた模倣対位法(対位法)の様式に代表されるとすれば,ホモフォニーは垂直的な結び付きに重点を置いている。…
…この場合,厳密に同一の音高ではなく,バイオリンとチェロのユニゾンのように,オクターブの違いがあってもよい。また,同一旋律を多人数で歌唱する場合には斉唱ともいい,単調ではあるが力強い効果をもたらすことがある。【寺本 まり子】。…
※「斉唱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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