デジタル大辞泉
「斉唱」の意味・読み・例文・類語
せい‐しょう〔‐シヤウ〕【斉唱】
[名](スル)
1 声をそろえて一斉にとなえること。「万歳斉唱」
2 同一の旋律を二人以上で同時に歌うこと。ユニゾン。「国歌を斉唱する」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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せい‐しょう‥シャウ【斉唱】
- 〘 名詞 〙
- ① 大勢でいっせいにとなえること。
- [初出の実例]「教室からは、たからかな教育勅語の斉唱が廊下に溢れ出た」(出典:白い壁(1934)〈本庄陸男〉二)
- [その他の文献]〔無名氏‐青驄白馬曲〕
- ② 声をそろえて歌うこと。特に現代では多人数の歌い手が同じ旋律を同じ高さ、またはオクターブ高低させた声で歌うこと。和声をもたない点で合唱と区別される。ユニゾン。
- [初出の実例]「後面迎レ郎前面送、幾家斉唱想夫憐」(出典:北里歌(1786か))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「斉唱」の読み・字形・画数・意味
【斉唱】せいしよう(しやう)
声をそろえて歌う。唐・許渾〔張厚~を送る〕詩 齊しく離歌を唱うて、
に愁へ 獨り征棹(せいたう)を看て、秋風を怨む字通「斉」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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斉唱
せいしょう
同一の旋律を複数の人が歌うこと。たとえば、小学校低学年の歌唱教育では、児童たちに同じ旋律を同時に歌わせているが、これを斉唱とよぶ。合唱曲ではたいてい複数の互いに異なった旋律が同時に歌われるが、そのような曲中に斉唱が用いられると強い表現力を発揮することがある。なお、西洋のユニゾンunisonは斉唱、斉奏(同一の旋律を複数の楽器が奏すること)のいずれに対しても用いられる。
[石多正男]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の斉唱の言及
【合唱】より
…広義には集団による歌唱の形をいうが,狭義にはいくつかの声部に分かれて歌う形,とくにその各声部が複数の歌い手で歌われる形をさす。単一声部を複数の歌い手で歌う形態を斉唱([ユニゾン]),各声部をそれぞれ1人で歌う形態を重唱,また独唱と合唱が掛合いをする形態を応唱,二つあるいはそれ以上のグループが互いに掛合いをする形態を交唱または複合唱という。一般に児童合唱,男声合唱,女声合唱,混成合唱があり,声部は2からあるが,ソプラノ,アルト,テノール,バスからなる混成4部が標準とされる。…
【ホモフォニー】より
…古代ギリシア語のhomo(同質の)とphone(音)を語源とする。もともとは斉唱([モノフォニー]monophony)の意であったが,やがて多声音楽の成立とともに[ポリフォニー]の対概念としてとらえられるようになった。ポリフォニーが,各声部が独立して水平的な音程の結び付きに重点が置かれた模倣対位法([対位法])の様式に代表されるとすれば,ホモフォニーは垂直的な結び付きに重点を置いている。…
【ユニゾン】より
…この場合,厳密に同一の音高ではなく,バイオリンとチェロのユニゾンのように,オクターブの違いがあってもよい。また,同一旋律を多人数で歌唱する場合には斉唱ともいい,単調ではあるが力強い効果をもたらすことがある。【寺本 まり子】。…
※「斉唱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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